初めに
先日、クレジットカードの請求書をスマホで確認していたところ、下のような請求内容がありました。
2023/3/3 | VXXXX | ノートンストア.jp | 1回払い | 14,260 | 14,260 |
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ここ最近、自分が使っているPCに入っているノートンが、頻繁に自動更新を勧めていました。
現在使用中のPCは自動更新を無効に設定していたため、有効期限直前で「本当に更新しないの?」と催促してきたようです。
あまりにもしつこくメッセージが出てくるので、最後はアンインストールしました。
それから数日後、たまたまクレジットカードの請求書を見たところ、2023/3/3に自動引き落としがあったことがわかりました。
- 自動更新は止めている。
- ノートンはアンインストールした。
それにも関わらず請求が続く、これはどういうことでしょうか?
なぜ請求が続いたか?
筆者が使用中のPCですが、5年ほど前に買い替えをしました。
同じメーカーのノートPCの最新機種を購入したのですが、たまたま、古いPCと新しいPCそれぞれノートンがプレインストールされていました。
当時、古いPCは何らかの故障をしていたため、あまり気にせずに購入元に廃却を依頼しました。
その廃却したPCですが、ノートンの自動更新がONの状態となっていました。
次に、新しいPCの初期設定です。
それまではプロバイダのメールアドレスを使用していましたが、そのメールアドレスを使う機会が少なかったため、端末の依存度が低いgmailを使うことにしました。
つまり、買い替えと同時に、使用するメインのメールアドレスを変更したわけです。
しかし、廃却したPCに入っていたノートンに対する自動更新のお知らせは、古いプロバイダのメールアドレス宛に来ていました。
古いPC廃却後、毎年3月くらいにノートンの引き落としがあったのですが、これは新しいPCのノートンの自動更新と勘違いをして、あまり気にしていませんでした。
しかし、よく考えると、新しいPCのノートンは自動更新を停止していたため、毎年課金されるはずがありませんでした。
つまり、筆者は5年前に廃却したPCの自動更新費用を毎年払い続けたまま気が付けなかった、というわけです。
自動更新がほったらかしになりやすい場面
PCが壊れた時
これが一番危険なケースです。
プロバイダのメールアドレスは、特定のPCでしか見ていない、という方が多いと思います。
実際、筆者の両親は、メールアドレスは特定の一台のPCに紐づけされているものと今でも思っています。
PCを買い替えた際に、メールアドレスも変更してしまったら、筆者と同じ状態になります。自動更新のお知らせを見ることなく、毎年課金が継続される状態になります。
登録しているメールアドレスを使わなくなった時
これもかなりの頻度で起こる可能性があります。ケースとしては、以下が考えられます。
- 何らかの理由でプロバイダを変更した
- メールをほとんど見なくなった
メールを受信専用としていて、ほとんど目を通していない方は特に危険です。
それらのメールの中には、この自動更新のお知らせのような課金にかかわるものが含まれていることがあります。
ノートンとしては、返事がなければ継続とみなす、というメーカーの立場に立ったすばらしい考え方で、我々消費者を欺いていると言えます。
どうするのがよいか?
【超推奨】ノートンは使わない買わない
これが最も良い対策です。
筆者はパソコンを使った仕事をやっているエンジニアで、一般の方よりはセキュリティやこのようなツールに関する知識があります。
しかし、それでも今回のようなミスをするということは、一般の方であればもっと間違いを犯す可能性が高いと言えます。
インターネット上の記事を見ると、
- 請求から60日以内であれば返金してくれる
- チャットで丁寧にサポートしてくれる
など、サポート体制が万全で、ユーザの立場に立った会社、とでも言わんばかりノートンを褒めちぎる記述が多数見受けられます。
しかし、ノートンの初期設定は自動延長が有効となっており、ある程度の熟練者でも頭からすり抜ける可能性がある仕組みです。
ノートンが、自動延長停止を忘れやすい状況を意図的に作って儲けよう、と考えていることは明白です。
しかも、自動延長した方が新規購入よりも割高で、これも悪質と言えます。
【非推奨】PC購入時に自動更新を外す
何らかの理由で、ノートンを使わざるを得ない場合は、クレジットカード番号を入力させる場面があるはずです。
クレジットカードの自動引き落としは、何年も使っているといろいろな引き落としが発生して、本人も把握しきれなくなります。
特に、このような年一回の課金だと、「そういうものか」であまり深く考えない人も多いのではないでしょうか?
自動引き落としにつながるようなクレジットカード番号を入力する状況というのは非常に危険です。
どうしても入力しないと使えないソフトであれば、自動更新の設定を購入時に外してもらいましょう。